初級コース番外編、五葉松の同窓会<前編>
昨年度の初級コースでは、各クラス五葉松を素材に剪定の実習を行ったのですが、その五葉松の植え替えの実習として年度末最終日の3/31にアカデミーで特別日を設けてくださいました。A、Bクラスの方々は、半年以上自宅で各々管理してきた五葉松君たちの同窓会ということになりました。
△アカデミーが開催される盆栽美術館お庭の新しい撮影ポイントにて
【同級生たち】
アカデミーの講義が終わってしまうと、なかなかお会いする機会も無くなってしまうのですが、半年以上ぶりに集った面々はやはり懐かしく、ご挨拶だけでもほっこりしました。インストラクターの方々は、皆が持参した五葉松を観察しながら、「皆さん、とても元気に育っていますね」とお褒めのお言葉。うちの子も枯れずに参加できて良かったです。元々の素材選びをしてくださった盆美の盆栽師さんの目利きが大きいと思いますが。。
【お手本デモンストレーション】
まずは、原先生のデモンストレーションからです。お手本の五葉松は5~6年植え替えていないものとのこと。土と根が固く張りつめて、鉢から取り出すのに竹のヘラを使用したり、ゴム製のハンマーで叩いたりしました。100円均一のお店でゴム製のハンマーは購入できるようなので、備えとして買っておいても良いかもしれません。
【鉢の準備】
原先生のお手本では、別の鉢を使用しましたが、今回は持ってきた鉢を使用しての植え替え作業なので、五葉松を鉢から外したら手早く作業をする必要があります。手早く作業するためには、①鉢 ②小さくカットした防虫ネット(鉢底の穴の数分) ③短い針金(ネットの鉢底固定用)④長い針金(盆栽固定用)⑤赤玉土(中粒、小粒、桐生砂を2割混合しておくとベター)⑥鋏 ⑦やっとこ ⑧竹の割りばし というグッズを予め用意しておくのがポイントです。
△土や道具の準備をしてくださっているのが上げ膳据え膳感覚
いざ自宅で植替え作業をやってみると、「あ、針金忘れた」「あ、土の準備忘れた」と気づくことが多いですね。料理と一緒で、まずは材料と道具を準備ということです。
△鉢の準備をまず先に
【ポイントは手早い作業】
さすが先生、作業がとても早くてシャッタースピードが追い付きません。えっと、まずは鉢から抜き出して→臭いを嗅いで根の健康を確認し→古い土を落としながら根を周りからほぐして(裏側も忘れずにね)→太くて長い根を切り→用意していた鉢に正面を意識して入れる、ですね。ゼーハーゼーハー ▽
▽続いて、盆栽固定用のワイヤーで鉢と盆栽を合体!→手である程度ワイヤーねじった後はやっとこ(ペンチのような道具)でワイヤーを引っ張ってねじる→土を入れこむ→割り箸ですきこむ(根の間に十分土が入り込むように)。ここまで一気に!▽
【最後はオプション】
オプションで保湿力をご希望の方は、100円ショップで水苔を入手し、短くカットして鉢の表面に載せると保湿効果抜群です!ここに苔を混ぜると苔が広がるという秘儀も惜しみなく教えてくださいました。
これで、完成!さあ、鉢底から透明な水が流れ出るまでたっぷりと水を優しくかけましょう。
おっと、時間切れです。私たちの植替え作業は後編で~