初級コース番外編、五葉松の同窓会<後編>
遅くなりましたが後編です。さあ、インストラクターのお手本を見た後は、各自の五葉松の植替え作業です。ある程度作業台の高さがあると作業がやりやすいですね。だから盆栽園では台に載せて椅子に座って作業するのだと最近気づきました。(これも初心者あるあるでしょう。自宅で地面の高さで作業していて腰が痛くなりました。)
【皆さんの作業風景】
【キター!共生菌!】
さて、皆の写真を撮っている場合じゃありません。自分の五葉松君も植え替えせねば。。なかなか抜けなかったので、ハンマーで鉢の角をたたいて取り出してもらいました。そうしたら、四角くびっしり生えた根に白くヴェールがかかっているじゃありませんか!こ、これは!
共生菌様のご降臨です!やったー!!早速臭いも嗅いでみました。なんと、しいたけみたいなキノコの匂いがします。これはラッキー!とはいえ、ほぐして古い根を切ると共生菌も落としてしまうことになってしまいます。
そこで、効果のほどは分かりませんが、カットした根(共生菌が付いた白い部分)を周りのお友達にもお裾分けをして、自分もおまじない的に新しい鉢にも少し埋め込んでみました。さて、共生菌の再現なるか?これはまた3年後くらいに判明しますね。
【植え替え後】
途中経過は省略し、植え替え後はこんな感じになりました。植え替え前に成長していた苔を残しておき、新しく植え替えた土の上に置いてみました。土が綺麗になると苔まで綺麗に見えるものです。鉢も同じものです。ビフォーアフターを検証するとこんな感じ▽
植えるときに正面を少しだけ変えてみました。いっぱい根を切り詰めてしまいましたが、無事に新しい根が生えてくれるでしょうか。。何事も初チャレンジはヒヤヒヤします。
【春の盆美】
植え替え作業はアカデミーのスタッフの方々が事前に準備をしてくださっていたおかげで、1時間で終わりました。少し物足りないくらいです。(おーっと、余裕の発言)
せっかく盆美まで来たので、展示作品を見ないで帰るなんてあり得ません。お庭も一通り見ました。盆栽が他の美術作品と大きく違う点は「生きている」ということです。春の息吹を感じられる展示を見ていると、柔らかな新芽が一斉に出る春はやはり気持ちが明るくなって良いなあと、肩こりがほぐれるような気がしました。
出猩々(でしょうじょう)という種類のもみじは、春の新芽が真っ赤なのでまるで紅葉のようですが、夏になると緑になるようです。不思議ですね。
【おまけ】
今年は3月に暖かい日が続いて桜があっという間に満開になってしまいましたが、せっかく同級生たちが集まる日なので、五葉松の植替えが終わった後で盆美の近くにある公園でお花見しました。
リスの小屋もあり、思いがけずピクニック気分を味わえました。本日のフォトジェニック賞はこの子です♪