中級、実技シリーズ <エピソード9 ~拝啓 中級の君へ~>
ついに盆栽アカデミー中級コースも最終回です。BGMは「手紙~拝啓 十五の君へ~」を脳内再生。イメージ写真は、珍しく撮影可能エリアに展示されていた「青龍」です。
さて、中級では、季節ごとに手入れや樹形の造り込みの方法など、初級コースより一歩も二歩も進んだ技術を教えて頂きました。これらの作業をフフーン♪と鼻歌まじりで行える余裕が生まれるのは当分先でしょうが。
【仕上げは真柏の植え替え】
最近では、そろそろ植え替えが必要な盆栽だなぁと、分かるようになってきました。えへへ、少しは学習効果あったじゃないか。そして、ご用意いただいたレジュメを師匠に解説いただくことで、うんうん、そうかと納得できます。▽植え替え時の位置解説
原師匠のお話で、五葉松は枝を重視する樹種で、真柏は幹を重視する樹種だそうです。さらに、真柏の根は細いので、あまり切りたくないとのこと。こうしたこぼれ話は個人的にチェック。自分の技術ではまだ樹種毎の良さを引き出すことはできないけれど、鑑賞眼を養う上で役立つ情報です。
【そこが聞きたかった】
盆栽管理に関して、受講生たちが提出した質問の回答もインストラクターから頂きました。マンションの高層階ベランダでの盆栽管理方法や季節ごとの水やり、日差し対策など、具体的な解決方法が写真付きで示してくださっているので、とても分かりやすいです。皆、自宅での盆栽培養方法でそれぞれ悩みがあるんですよね。
【植え替え前のチェック】
各自、自宅で水やりして保管してきた教材の真柏を久々に持ち寄りましたが、皆さんの真柏ちゃんたちもそれぞれお元気のようです。植え替え前に正面や植え付け角度の再確認、今後の手入れをインストラクターの方々にアドバイスいただきながら再確認しました。
【新しい鉢へお引越し】
最終回の真柏植え替えでは、アカデミーでこちらの鉢を1人1鉢ずつご用意くださいました。釉薬の景色が味を出していて、これまで入っていたプラスチックの植木鉢から一気に格上げです。馬子にも衣裳ですねー。作業前からテンション上がります。この鉢と真柏ちゃんを持って、培養所へ移動して作業します。
【デモンストレーション】
原師匠のデモンストレーションも今回で最後です。続いて各自で作業するため、皆真剣に注意を聞き、師匠の手元をガン見です。
あ、念のため、この植え替え作業は春(3月16日)に行いました。植え替え作業はこんな暑い夏にやっちゃあいけませんて。
【最後は自分で】
さて、いよいよ最後の実習です。手元にはまたもや道具や土など、ご丁寧に準備をしてくださっています。かたじけない!お陰でスムーズに作業に取り掛かれます。
植え替え作業は、初級コースから何度目かの作業になるので、皆少しずつ手慣れてきてスピードも幾分早くなったようです。植え替え作業は根が乾かないように手早く行うのが基本です。
植え替え後は、苔でお化粧して出来上がり!たっぷりお水をあげます。
まだまだ手入れしないと人前に飾れる姿には遠いですね。。作業の記録ってことで、温かい目で見てやってください。
【贈る言葉】
植え替え後、講座室に戻って修了式が行われました。各自に修了証が授与され、盆栽アカデミー主催のさいたま市や藤樹園園主の浜野氏からも祝辞をいただきました。そして、初級コースからずっとお世話になったインストラクターの方々からエールを頂きました。
ああ、これで巣立って良いのだろうか、、と一抹の不安を抱えながらも、いつまでも甘えていられません。盆栽アカデミー様、お世話になりました!!
【おまけ】
初級コースの頃から、受講生の少人数でグループの輪ができました。初心者から経験者まで色々な方がおりますが、上下無くやたら緩い盆栽に関する情報がやりとりできるのがありがたい「盆友」です。これからもよろしくお願いしまーす。現アカデミー受講生のお友達もウェルカムです!
△中級コース最終日の盆美ロビーに飾ってあった修了式にぴったりの「寒桜」は、推定樹齢85年。最後まで季節感が無くてごめんなさい。。
そして、つづく(予定)