えらいこっちゃ、上級コース<第1回>

復習がてら昨年の記憶をボチボチたどりたいと思います。おサボりしすぎて今頃ようやくです。ハハハ。

【抽選です、念のため】

「さいたま国際盆栽アカデミー(2020年4月現在は新型コロナウィルスの影響で休館中)」という、やたらグローバルで高尚なネーミングのさいたま市主催の盆栽講座に通って時間だけは3年経過しました。やってもやっていなくても時間は経過するので、経験値が3年かどうかは別問題だということは、皆様ご推察のとおりでございます。

▼写真はこの時、珍しく撮影OKだった盆栽美術館の展示室(真の間)に展示されていた水石の席飾りです。日の出の掛軸との合わせ方で水石を遠方の山に見立て、右手に塔の置物で近景を表現しています。床の間の飾りは、色々あるんですねー。

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上級コースに行くには、もちろん、初級、中級を経ていないと進めないのですが、これらの受講可否は全て抽選で決まるのです。というわけで、たまたま運が良かっただけの12人で、上級コースにチャレンジです。メンバーは、抽選なのにほぼ男女比が半々、年齢も30代くらいから70代くらいの層の構成です。初回なので、受講生はもちろん、講師も幾分緊張気味でスタートです。

【期待されること】

盆栽美術館(以下、盆美)では、アカデミーのカリキュラムを色々試行錯誤しながら構築されています。イケメンでS気味の田口学芸員が、上級コース第1回目の講師です。

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1年を通じての本コースの目標は、「人前で説明できる力を養う」です。盆栽の基礎から魅力まで伝えられるようになること。今回は、「基本に立ち返る回」として初級中級を振り返り、鑑賞方法を伝える力をゼミ形式で話しながら進めて行こうというチャレンジです。将来、展示してある盆栽を見てその場で説明できるよう、基礎をしっかり固めていきましょう。

「盆栽って何ですか?」と質問されることが多い盆美の学芸員やボランティアの皆様のお話しも混ぜながら、解説方法について考察をする会ですが、世間一般的には盆栽の手入れ方法を学ぶ教室が大半の中、解説方法について考えるという面白い切り口です。

【名は体を表す】

田口学芸員は、「盆栽」という漢字の意味を解説してくださいました。「ぼんさい」という名前の意味って、考えたことあります?普通そんなこと気にしませんよねー。が、あえて漢字一つ一つをその部首やつくりまで分解して意味や成り立ちを考える、、さすがオタク、、もとい研究者、、深い、、いや盆栽の鉢は浅いから盆栽なのだ、、などと普段は使わない脳のパートを動かしている感覚です。

【かるた遊び】

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次に皆に配られた盆栽に関するスライドの数々。これらをグループ分けし、順番に並べ、解説してみよう!というチャレンジです。人の話を聞いているのは楽なものですが、いざ、自分が人に説明するとなると、途端に「あれ?」と方向性を見失ってしまうものです。手を動かしてスライドごとに説明を自分なりに考えてみると、分かっているようで分かっていないということが分かります。なんじゃそりゃ?

【お手本でおさらい】

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ひととおり各自で考えた後は、田口学芸員の詳細な解説でおさらいです。自分の考えの足りない点に気づきます。他人に興味をもって聞いてもらうって、とても難しいことだと思います。小学生のように可愛らしくもない、とはいえ盆栽について学ぼうとしている自称素直な受講生たちの発言を、うまく拾って話を発展させるのも大変でしょうに、ゼミ形式講座有難うございましたー!で、ここで終わらないのですよ。。次回の講座では、グループごとの発表です。苦手じゃー。

 

【おまけ】

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良い盆栽をたくさん鑑賞する。これが大切だと多くの講師陣から聞きます。どの分野でも、良質な作品を度々鑑賞することは、審美眼も養われるという共通項ですね。