次世代を担う盆栽家が静岡に

流ちょうな英語で解説しながら、盆栽のパフォーマンスを行う快活な若者。そんなネット上の動画で見ただけのイメージをもって、彼がいる静岡の盆栽園にお邪魔しました。

 

苔聖園(たいしょうえん)

f:id:katsuo_24:20170920175243j:plain

静岡市の東部、日本平動物園の近くに盆栽園があることを、静岡市出身でありながら、盆栽初心者の私は存じておりませんでした。しかし、ネットで気づいてからどうしても行ってみたい盆栽園の一つになっており、ようやく出かけてみました。

車でないと行きにくい場所ですが、道路脇からすぐにガラス越しで盆栽園が見渡せるつくりになっているため、モダンな庭園のようです。解放感があるのでとても入りやすいのがいいですね。

 

【いきなり二代目登場!】

アポなしで突然お邪魔したにもかかわらず、ネットで見たあのパフォーマンスをしていたお兄ちゃんが、入口入ったとたんに立派な真柏(しんぱく)の盆栽の横に現れました。ラッキー!あの人だ!お話し伺いたい!と思っていたら、とても気さくに「いらっしゃい」と話しかけてくれました。

f:id:katsuo_24:20170920175043j:plain

園主さんはお父様なので、漆畑さんと名字で呼ぶのも紛らわしいと思い、失礼ながら大雅(たいが)さんと呼ばせていただきました。カッコいい名前で羨ましいです。

初代園主は、寡黙に作業場でお仕事されておりましたが、気遣って「お茶飲んでいって」と促してくださいました。

 

【ワンポイントアドバイス

そりゃ、若いと言っても、長年盆栽業界でお仕事されていらっしゃる方です。こちらの知識や技量もすぐにお見通しで、私の拙い質問にも丁寧にお答えくださいました。

自宅の五葉松のボサボサ感をなんとかしたかったので、口頭で状況を伝えてお手入れ方法を質問したところ、「風が入らないってことだね?」と、近くにあった五葉松を見本に、「まずは、こういう風に生えている去年生えた古い葉を落とせばいいよ。それでも風が通らなかったら邪魔な枝は切っていいよ」と実物で解説してくれました。

なるほど!本を読んでもなかなか分かりにくいのですが、実物で解説してもらえるととても分かりやすい!百聞は一見に如かずです。

 さらに、初心者の私が気軽に手入れ方法を聞く場所がなくて困っていることを察して、「この本がいいよ」とオススメしてくれました。

f:id:katsuo_24:20170920175356j:plain

もちろん帰ってから速攻ネットで買いましたが、今は発行されていないため、中古本を購入しました。本は古くても、盆栽の歴史はもっともっと古いので、書いてある内容がすぐ時代遅れになるファッション誌のような類のものではありません。こういう点で、盆栽の本は中古でも良い参考書となります。

 

  【こんなところで盆栽アカデミーの話】

私が今年盆栽アカデミーに通ったことをお伝えしたら、さすが二代目はご存じでした。ご存知どころか「Aさん知ってる?」と、私がアカデミーでお世話になった方の話になり、急に親近感がわいちゃいました。盆栽界では今年始まったばかりのアカデミーのことも知れ渡っているのだと驚きました。

「中級コースの抽選に落ちちゃったんで、ブログのネタ困って盆栽園めぐりのネタあげているんです」と言ったら爆笑されました。

その後、別の機会にAさんから「大雅さんは日本の次世代の盆栽界を担うお一人です」と伺い、改めて感心するとともに、スゴイ二代目と同郷というだけで嬉しくなりました。

 

 【ついに真柏入手】

片手に乗るような小品(小さい盆栽作品)からどっしりした大品(大きな盆栽作品)まで、広い園内いっぱいに並べられていましたが、私のお小遣いで買える真柏の盆栽を購入したいと言ったら、色々ある中から選んでくれました。まだ目利きができないうちは、予算と希望の樹種(じゅしゅ)を伝えて見立ててもらうのがいいですね。

そして、「こっちは将来性がないからこれもついでにどうぞ。色々チャレンジしてみて」とオマケしてくれました。超ラッキーです!

しかし、初心者の私には、どちらが将来性あって、どちらが無いのか、見分けがつきませんでした。わかりますか?

f:id:katsuo_24:20170920175502j:plain

 左が将来性無い方とのこと。うーむ。まだまだ修行が足りないです。しばらくは水やりだけで眺めて暮らすことになりそうです。

 

【実は盆栽を育てやすい気候の静岡】 

f:id:katsuo_24:20170920175554j:plain

 静岡ってお茶とみかんのところだよね~というイメージですが、あるんです。ここにも盆栽が。そして、雪が降らない温暖な気候は、実は盆栽にとても適していると気づいたので、老後の静岡移住計画も盆栽と共に移れそうです。

 

過酷な環境、それでも生きる姿を求めて

盆栽づくりの参考にしようと、長野県で比較的アプローチしやすい山に2つ登りました。どちらも花の百名山です。8月の記録ですが、一緒に夏山を惜しんでみてください。

 【根子岳(ねこだけ)2,207m】 

f:id:katsuo_24:20170911172134j:plain

根子岳から四阿山(あずまやさん)へ向かう尾根から見下ろした谷。

ラグビー夏合宿が真っ盛りの菅平高原にある牧場を通り抜け、標高2,207mの根子岳にトライ。今年の8月はまるで梅雨のように連日の雨だったため、雨が降らないタイミングを探す方が一苦労でした。

 

【癒し効果と清涼感】

数日前からストレッチはしたものの、日頃何のトレーニングもしていないので、少しの登りでも息が上がり、結構辛いです。しかし、さすが花の百名山、、霧がかかった中で高山植物の花々に癒されます。

f:id:katsuo_24:20170911172737j:plain

▲「ハクサンシャジン:白山沙蔘(キキョウ科)」 8/12撮影

今回のテーマは盆栽の参考となる樹木です。牧場の草原を脇に眺め、登り続けると白樺林が出てきます。ここでは目にも涼しい風が吹いてきそうです。実際登山中は汗だくですがね。

f:id:katsuo_24:20170911173920j:plain

白樺は高原を代表する美しい樹木ですが、これだけ群生しているところも珍しいと思います。美しいです。このミニチュア版が鉢の上で再現できたら、、老後に歩き回れなくなったら欲しい盆栽の一つです。果たして暑い下界でも育つのでしょうか?

 

 【高山の樹木は元祖ラガーマン

 厳しい風雪に押され続けてもぐっと立ち続け、枝葉を伸ばそうとする姿は樹木の生命力を強く感じます。麓で練習していたラガーマンのような屈強な足腰なのでしょう。風の向きの影響をそのまま受けた形で枝も伸びているのが、下界の穏やかな気候で育つ樹木との違いです。立ち枯れた木もそれが当たり前のように風景に馴染んでいます。人が手を加えないままの自然、これに勝るものはないのでしょう。

f:id:katsuo_24:20170911175844j:plain

盆栽は、自然の風景を生活の中で再現したいという、勝手な人の欲望でもありますが、自然を大切に想う心は、植物を育てたことがある人は皆同じでしょう。だからこそ、水やりや手入れも行い、長く愛着もって育てたいと願うのです。犬や猫、観賞魚といった動物と同じように、人と共存し、人に精神的な安らぎを与える重要な存在です。

f:id:katsuo_24:20170911175902j:plain

 【アクロバティックな草花たち】

2,200mの高山の植物たちはその可憐な姿とは裏腹に、ものすごく逞しく育っています。栄養も無い岩場で、マイナス20度にもなるような厳しい冬も乗り越え、それでも生きています。

f:id:katsuo_24:20170911180139j:plain

▲この写真は横向き回転にしているのではなく、この草木が岩の裂け目から横向きに生えているのです。

f:id:katsuo_24:20170911180250j:plain

 そして、岩場に咲く可憐な花。「イワインチン:岩茵陳(キク科)8/12撮影」でしょうか。この足元は断崖絶壁で写真撮るのもヒヤヒヤでした。しかし、山の上は気持ちがいいものです。人間も自然の中にいると、様々な煩わしさから解放されますね。

 

 【木曽駒ケ岳(きそこまがたけ)2,956m】

 いつでも行けそうだけど、いつか行きたいと思っていた山の一つ、木曽駒ケ岳にも登りました。ロープウェイで標高2,600mまで行けるので、アプローチしやすいのが有難いです。そのロープウェイから見える景色は、まさに天然ジンシャリの宝庫!ジンシャリとは、盆栽用語で枯れて白くなった樹木の枝や幹のことを指します。枯れた部分までも美しいと思うところが詫びさびの世界なのでしょう。

 

f:id:katsuo_24:20170911180926j:plain

そして、石付盆栽の参考になるような壮大な風景も眼下に広がりますが、このロープウェイの売りは「高さと速さ」なので、ゆっくり鑑賞しているゆとりは全くございません。

 そしてロープウェイを降りたらすぐに千畳敷のお花畑が広がります。8月は高山植物の花々が咲き乱れており、観光客もいっぱいです。霧が濃くて山々の遠景は望めませんでしたが、お花は見事でした。ここでお花の写真を撮りすぎて予定ペースを大幅に遅れての登山開始となりました。 f:id:katsuo_24:20170911181149j:plain

 ▲クルマユリ:車百合(ユリ科)8/22撮影

 そして、山頂付近では下の写真にある不思議なお花?周りの景色との調和で芸術作品のような植物に遭遇。これだけで盆栽になりそうな景色です。

こちらは、「チングルマ:稚児車(バラ科)」の花後の果穂だと、下界に戻って図鑑で調べて初めて知りました。お花は白く丸い形の可愛らしいものです。タイミングよく素敵な姿に出会えました。 

f:id:katsuo_24:20170911181518j:plain

 

  【木曽駒御朱印効果か!束の間の晴れ間】

忘れちゃならないのが、ここは標高ほぼ3,000mの高山です。空気も下界より薄いです。尾根での体感風速は20mくらいの暴風ですが、眼下に雲が見える景色は格別です。

f:id:katsuo_24:20170911181605j:plain

あいにく連日霧の登山でしたが、ほんの30分ほど、強風で霧が晴れた瞬間がありました。木曽駒ケ岳山頂の御朱印をいただいたおかげでしょうか。木曽駒ケ岳を馬の背から望む絶好の位置で、「ああ、晴れるとこんなに元気が蘇るのか!」と、疲労で折れそうになっていた気持ちを吹き飛ばすことができました。お天道様、ありがとう!

 

 【天然盆栽園】f:id:katsuo_24:20170911182119j:plain

森林限界を超えた山頂付近は、ハイマツの天然盆栽園が広がっていました。

うわー、これは見事だ!高い値段がつきそうだなーと思うようなものも。

f:id:katsuo_24:20170911182150j:plain

 しかし、高山植物は採取禁止です。「枯れた木や石も持ち帰ってはいけません」と千畳敷でアナウンスされていました。そうでなくても温暖化で植生も変化している昨今、貴重なものは皆の財産として後世に伝えたいものです。 ということで、これらの姿を盆栽で目指そうとするのですね。きっと。

 

 【剛と柔】

数多くの高山植物と出会えましたが、中でも私のお気に入りは「イワツメクサ:岩爪草(ナデシコ科)」です。寒い霧の中、朝露をためた1㎝にも満たない花が、岩の隙間に健気に咲いていました。清楚でいながら強さを感じる花です。f:id:katsuo_24:20170911182446j:plain

毒づいていた私もデトックスして純粋な心を取り戻せた山行でした。また毒素が溜まってしまったら、この写真を見て取り戻そうっと。

さて、1億円の盆栽はどれでしょう?

東京にあるメジャーな盆栽園といえば、ここ、春花園さんに今回はお邪魔しました。盆栽園というのは敷地面積を必要とするため、なかなか都心部ではお目にかかりませんが、東京の江戸川区に著名な小林國雄氏の盆栽園がございます。

 【各国の国旗でお出迎え】

f:id:katsuo_24:20170905100626j:plain

都営新宿線瑞江駅から路線バスでの旅。こんな機会でもないとなかなか選ばないルートなので行くだけでも新鮮です。そしてバス停から徒歩約2分。各国の国旗がひときわ目立つ壁が。かなり派手なお出迎えです。

この日は中国人のお客様がいらしていたようで、日本国旗と中国国旗が入口に飾られていました。国際交流に一躍買っていますね。(ちなみにこちらの盆栽園は美樹館として入場料が必要です。)

 

【1億円って。。】

何も事前勉強せずに伺ったのですが、友人たちと園内散策していると、盆栽園をご案内されていらっしゃる方が「これがテレビで1億円として紹介されたものですよ」とサラッとおっしゃいました。

f:id:katsuo_24:20170905100841j:plain

一同、あ然です。(こ、これが、一流芸能人になれないってことか。。)

「こっちのも1億円ね」と紹介されたのがこちら。樹齢も優に500年を超えているようです。

f:id:katsuo_24:20170905101103j:plain

その堂々とした姿は一般の盆栽という机に乗るようなサイズのイメージよりもかなり大きく、ほぼ樹木です。(伸ばしている枝は、その部分の枝の勢いをつけるために伸ばしているとのことです)

 「こっちはお買い得で、3,000万円ですよ」

f:id:katsuo_24:20170905101229j:plain

お買い得って。。もう、感覚がおかしくなります。言葉も出ません。とにかく「へぇー」の連発で、バカ丸出しです。もちろん、他にも多くの素晴らしい盆栽たちが数えきれないほど展示されています。

 どうやら見学だけの私たちと違い、中国人のお客様は、丁寧に盆栽の説明を受け、ご購入をお考えのご様子。羨ましいです。

 

【日本建築の美術館にうっとり】

 お庭の立派な盆栽たちの奥に日本建築の建物がとても自然に配置されており、自然と足が向かいます。その縁側や軒先の空間が私たちをゆったりといざないます。そこには、デジタルではないアナログの空気が流れていました。

f:id:katsuo_24:20170905101849j:plain

美術館の中に入ると、まるで武家屋敷に入ったように、凛と背筋が伸びるようでいて、懐かしいような不思議に落ち着く空間でした。

f:id:katsuo_24:20170905101932j:plain

床の間飾りも盆栽美術館の展示のような正統派の飾り方です。都内の個人の盆栽園でここまでの贅沢な空間を演出できるってすごいです。

f:id:katsuo_24:20170905102012j:plain

そろそろ休憩したいなーと思っていた矢先に、美術館の方が離れでお茶を出してくださいました。ナイスおもてなしです!

 写真だけでなく装丁も美しい小林先生の書籍やイギリス国籍のお弟子さんの見事な英語版盆栽手入れ解説本などもご紹介いただき、お茶を頂きながらしばし休憩。

さらに、一人ずつに小さなもみじの苗もお土産にくださいました。小さくてか弱そうなもみじの苗、無事に育てられるかちょっと不安ですが、お気遣いが嬉しいですね。

 

【ラッキー!小林國雄氏と遭遇!】

f:id:katsuo_24:20170905102251j:plain

私たちが園内の2階部分の盆栽展示兼育成場を拝見していると、園内でザワザワと人が集まりだし、国旗が見えます。ん?先ほどのお客様のご成約でしょうか?おめでとうございます!お?あそこに見える白いシャツは、、もしや小林先生では?と近寄ってみたら、小林先生と中国人のお客様方が記念撮影をされていらっしゃいました。

これは便乗するしかない!と勢いに任せて声をかけ、小林先生と写真撮っていただきました。ちょうど迎賓館からお戻りになられたところでお忙しいようでしたが、写真撮影もご快諾いただき、教室のご案内もしてくださいました。

f:id:katsuo_24:20170905102431j:plain

門下生たちの氏名が木の札でかかっているのも道場っぽいですね。右下の筋肉隆々の逞しい男性の写真は小林先生の若かりし頃のお写真だそうです。現代のもやしっ子たちと大違いです(笑)。

 

【きちんとご供養も】 

f:id:katsuo_24:20170905102607j:plain

腕の良い盆栽師でも台風や年月の経過、病害虫で盆栽が枯れてしまうことがあるのでしょう。自然相手なので永遠はありません。それをきちんと供養塔を建てて供養されているところは、ご立派だと思いました。とても私の自宅に供養塔は建てられませんが、もし枯れてしまったら、感謝と哀悼の気持ちをもって丁寧に供養しようと思いました。こうした点も見習いたいものです。

巨匠、木村正彦氏登場!

「盆栽エバンジェリストへの道」ブログ、抽選に落ちたら続ける気力もダウンしてしまいましたが、暑い中訪問し、せっかく撮影をご快諾くださった盆栽園のことを共有しないのももったいない話なので、アップすることにしました。どうぞよろしくお付き合いください。

f:id:katsuo_24:20170829175523j:plain

【木村正彦氏の盆栽園へ】

盆友のお一人が盆栽界の巨匠、木村正彦氏の盆栽園のお近くにお住まいとのことで、一般公開はしていないという木村正彦氏の盆栽園に数名で伺うことにしました。木村正彦さんといっても私のような初学者はネットや雑誌でしか拝見したことがない方で、重鎮で怖そうだな―というイメージしか持っていなかったので、恐る恐る皆について行ったという感じです。

f:id:katsuo_24:20170829175650j:plain

ジモティの盆友に道案内をお願いし、埼玉のとある住宅街を歩いて道から奥まった静かな緑深いお庭に入って行くと、突然視界が開け、そこにずらりと大きな盆栽たちが堂々と並んでいました。おおー!こんなに無防備に盆栽たちが並んでいるけれど、きっととんでもなく高いに違いない!と一目でわかるものばかりです。当然ホームセキュリティーとか保険入っているんでしょうね。触って落としたら一生雑草取りしても返せません。

 【巨匠登場!】

ちょっとして、盆友がお弟子さん通じてお願いし、木村先生ご本人が私たちの前に出てきてくださいました。ま、まさか、ご本人に会えるとは!!勇気の塊のお友達に感謝です。木村先生自らがお庭を案内してくださいました。 

f:id:katsuo_24:20170829180254j:plain

下の写真にあるような木村先生の独特の石付盆栽の原風景は中国だそうです。実際の自然の風景を盆栽で表現する。これは盆栽の基本と私たちも習いました。作業場前に、中国の切り立った山深い渓谷の霧がかかった岩場に生える樹木の風景写真が飾られており、本当に水彩画のようなその風景があることに驚きました。

 

f:id:katsuo_24:20170829180426j:plain

石付盆栽の石は、木村先生がイメージして削っていらっしゃるそうです。普通の石は硬くて割れやすいので、砂岩の塊から削り出すそうです。まるで彫刻家!盆栽師って一体どこまで追究するんでしょう。一般ピーポーには思考が到底追い付きません。

 

【お庭の奥には別世界】

 怖そうなイメージと違い、木村先生は私たちをお庭の奥へご案内くださり、事務所でじっくりとお話をお聞かせくださいました。

 またそのお庭のお手入れの見事なことったら!一日眺めて過ごしたくなるようなため息がでるお庭の池には、美しい金色の鯉たちと、夏の暑さを忘れさせてくれる蓮の花がスッキリとした姿で目をひきました。 

f:id:katsuo_24:20170829180734j:plain

まさか木村先生にお会いできるとは思っていなかった私たち、すっかり質問がド素人丸出しで、聞く話聞く話初めてのことばかりでポカーンでした。書ききれないので( ゚д゚)ポカーンの話をいくつか。

 

【( ゚д゚)ポカーンその1】

f:id:katsuo_24:20170829180819j:plain

壁にずらりと並んだ写真、これ全て何らかの賞を受賞した作品です。内閣総理大臣賞もゴロゴロ。盆栽界の最高の賞、国風賞も何度も受賞されている木村先生、雲の上の存在すぎです。

 

【( ゚д゚)ポカーンその2】

これまで手掛けた盆栽のビフォーアフターをファイリングされていらっしゃいました。どのページも「えええっ?これが?こうなるの?」と、まるで狐につままれたような変身ぶり。

f:id:katsuo_24:20170829180926j:plain

それぞれの素材を見て、その完成形をイメージできる時点で凡人と訳が違います。

 その中のひとつ、こちらは内閣総理大臣賞を受賞した「登龍の舞」です。当時の総理大臣、竹下登氏がまだ銘がついていなかったこの盆栽を見て「命名させてくれ」ということで、登という字を入れたこの銘となったそうです。

f:id:katsuo_24:20170829181002j:plain

ちょうどお庭に「登龍の舞」が飾られていました。実物はやはり写真では伝えられない迫力があります。

 

【( ゚д゚)ポカーンその3】

お庭で拝見した見事な盆栽たちは、一般ピーポーの私たちでもその名を知っているような世界のVIPが所蔵していたり、プライベートジェットで買い付けにいらっしゃるそうです。日本のお金持ちさん、頑張って日本の宝を守ってください! 

f:id:katsuo_24:20170829181346j:plain

そんなこんなで2時間もたっぷりお話を伺った私たちに、木村先生は最後に「一流盆栽師になるために必要な7か条」を書いた色紙を見せてくださいました。

f:id:katsuo_24:20170829181435j:plain

うーむ。感性からつまづいてるかも。。精進せねば。

 

 

残念!落選しました。

抽選の結果、残念ながら「さいたま国際盆栽アカデミー」の中級コースの落選通知が届きました。

以上、ご報告でしたm(_ _)m

ひとりでできるもん

ちょっと習っただけで、初心者の私でも盆栽のハードルは格段にさがりました。やっぱり誰でもできるし楽しめる。後は失敗を恐れずに実践してみること。知識だけでなく、実際に手を動かしてやってみることで楽しさもより深くなるというものでしょう。

 

【出会った時が買い時!】

先日立ち寄った柳生博さんご家族が営まれている八ヶ岳倶楽部というところでは、色々なクラフト系の作品が販売されておりましたが、私の目を引いたのはやっぱり盆栽でした。盆栽アカデミーで習った盆栽の見方が活かされたかどうかは分かりませんが、欲しかったもみじの小品盆栽と、萩の苗、草もののベニチガヤの苗を購入しました。こういうものは出合った時が買い時でしょう。鉢に植えられているものより苗の方が断然安いので、鉢は別に購入し、宅配便で送ってもらいました。電車での移動の場合は有り難いサービスですね。

f:id:katsuo_24:20170814124858j:plain

指定した日時に丁寧に養生されて我が家に届きました。生もの扱いなんですね。いよいよ苗ちゃんたちの植え替えです。さて、がんばるぞー!

 

【グッズはぼちぼち揃えて】

f:id:katsuo_24:20170814125017j:plain

鉢選びや植え替えは盆栽の楽しみの一つでしょう。先日の盆栽園ツアーで先に購入していた鉢、今回の旅先で購入した苗と鉢、近所の100均で買った鉢底網、ホームセンターで買った針金、ネットで評判を見ながら買った用土など、ぼちぼち買い揃えていました。特に赤玉土は盆友からホームセンターでは盆栽用の良いものがないと聞いていたので、ネットのコメントを参考に買ってみました。しかし、小粒でもアカデミーで用意してくれたものより多少大きかったので、極小でも良いのかもしれません。いかに講義で使わせていただいた用土が良いものだったか改めて分かりました。土だけは多少値段が張っても良いものを使う方が良いですね。野菜も土づくりが大切なので、一緒です。

 

【実践で復習】

f:id:katsuo_24:20170814125520j:plain

まず、植え替える前に鉢と土の準備です。鉢底の穴にはネットを針金で固定します。そして、赤玉土と桐生砂を8:2で混ぜておきます。竹箸はコンビニ弁当についていたものが家にありました。道具もバッチリ!

f:id:katsuo_24:20170814125140j:plain

赤玉土の中粒は盆栽には大きすぎましたが、鉢底用として使うことにしました。まあ、こうした失敗も次への教訓です。大半は庭の園芸土として活躍してくれることでしょう。

 

【お色直しのビフォーアフター

f:id:katsuo_24:20170814125718j:plain

f:id:katsuo_24:20170814125742j:plain

ポット苗の萩とベニチガヤを鉢に植え替えました。どうでしょう?鉢映りもなかなかいいじゃないかと、我ながら盆栽らしくなったと自己満足です。

実は後から盆栽の手入れの本を読んで、もっと萩の古い根は切り落としても良かったのかも、、と思いましたが、それはまた次回の課題とします。

 

【買ったはいいが、置き場所は?】

盆栽愛好家の心理が少し分かってきたような気がします。楽しくてつい新しい盆栽ちゃんの仲間を増やしてしまうものなのですね。それゆえ、置き場も増設しなければならなくなります。本で読んだり盆栽美術館や盆栽園で観察したところ、今回買ったもみじは夏の直射日光には弱いようです。遮光のためのネット(寒冷紗)を設置する場所も悩みましたが、ちょうど我が家の庭には山芋君がツルを元気に伸ばしてグリーンカーテンとなっています(朝顔でもゴーヤでもなく、我が家では山芋なのです)。そこで、それを利用し、日が当たる場所には直射日光に強い五葉松と石榴、グリーンカーテンの内側にもみじを置いてみました。うまい具合にポジショニングできました。目測で遮光率約60%です。(笑)

f:id:katsuo_24:20170814125845j:plain

 

【自己流盆飾り】

ちょうど翌日に来客の予定でした。客が来るとなると急に掃除をするものですが、良い機会ととらえてお片付け。(普段からできていればいいのですが。。)

今は夏、季節感を出してみようとチャレンジです。

f:id:katsuo_24:20170814130043j:plain

卓(しょく)を買って置き場所を確保する余裕は我が家にはないため、以前100均で買った竹のマットを敷き、主役のベニチガヤを置いてみました(植え替えたベニチガヤは夏草です)。引出物のカタログから選んだ南部鉄の高炉を先日購入した地板っぽいメノウの板の上に置き、駿河竹千筋細工の工房体験で作った虫かごを配置してみました。

正統派の盆飾りからは崩れており、ちょっと竹の明るい色が浮いていますが、そこはご愛敬。

玄関の靴箱の上が急にオシャレな空間となりました。身近な安いものだけでもできるものですね。

初心者の道具揃え

できるだけ安くて良いものから始める。これは、誰でも思うところでしょう。盆栽の道具も色々あるようですが、最低限で始めたいものです。色々悩みながら少しずつ揃えていくのも面白いものです。

 

【馬鹿と鋏ではなく】

まずは必須の道具である鋏(はさみ)ですが、今はネットでもホームセンターでも色々揃っています。色々ありすぎてどれが良いのか迷ってしまいます。でも、1本ずつバラで買って揃えるより、盆栽美術館で「初心者向け盆栽道具セット」を購入するのがお得と判断しました。

f:id:katsuo_24:20170806164620j:plain

こちらのセットで9,800円です。鋏だけは枝葉を痛めないようにスパッと切れる良いものを選ぶことが肝心だとインストラクターの先生がお話しされていたので、きちんと選びたいと思っていました。これまでの人生経験で、刃物だけは良いものを選ばないと後悔することを学んでいたので、いくら初心者でも100円の鋏は買いません。プロも道具にはこだわりますから、使いようでどうにもなるものではないということでしょう。

 

 【これは安くても大丈夫】

次は、盆栽置き場です。盆栽アカデミーに通いながら、五葉松と石榴の2鉢を自宅に持ち帰ることができると分かっていたので、どこに置こうか、置き方はどうしようか、、としばらく悩んでおりました。

日曜大工で棚を作れたらいいのですが、大工道具もないし、面倒くさい。「ええい、材料見ながら考えよう!」と、ホームセンターに出かけてちょうどサイズが良さげな縁台を見たり、出来上がっている机を見たり、スノコを物色したり。結局、ブロック(1個180円程度)をいくつかと、檜板の端材(1枚150円程度)を組み合わせて置くのが最安値かつ簡単設置、レイアウト変更も自由!と三拍子揃うので、この路線に決めました。せめて少しオシャレにしたくて、オレンジ色のブロックにしました。私は十分悩んだのですが、盆栽をお持ちの方は、このようなスタイルで置き場を作っているケースが多いのだと後で知りました(笑)

f:id:katsuo_24:20170806165123j:plain

設置場所は、軒下付近が一番目が届きやすく、日当たりが良くて西日も当たらないので、我が家の盆栽たちにとってのベスポジだと思いました。軒先というのは、奇しくもアカデミーの講義で紹介していただいた鎌倉時代からの絵巻にある通りの置き場所です。古から同じ趣向っていうだけで、なんだか嬉しいです。しかし、おっとまてよ。そこは既に植えてあった直植えの山芋ちゃんたちの住処です。ここはダメかと思いましたが、高めの場所がお好みの盆栽ちゃんと、地下とツルで生息する山芋ちゃんは、高層住宅方式で共存できると判明、つるに影響が無いよう、設置できました。こうして、五葉松くんと石榴ちゃんの新居が完成です!

 

【盆栽鉢だって欲しくなる】

盆栽園ツアーに行った際、盆栽たちは高価で手が出なかったものの、小さな盆栽鉢を購入しました。このような形の鉢は見たことが無かったので、思い立ったら吉日、800円でお買い上げ~。さーて、何を植えようか、イメージを膨らませてウキウキです。

f:id:katsuo_24:20170806170452j:plain

肥料と肥料入れもついでに購入しました。肥料入れは初めて見ましたが、販売していた盆栽園の方に聞くと、「苔を貼った盆栽は、肥料を直に置くと苔が肥料で痛んでしまうことがあるので、これに入れるといいんです」 とのこと。今後のために備えてということで、すぐには出番が無さそうですが買っちゃいました。

 

【そして留守番チャレンジ】

さて、私は泊りがけで出張のスケジュールとなってしまいました。帰省も旅行もしたいので、盆栽ちゃんたちに留守番慣れしてもらわなくてはなりません。これも、講義で教えていただいたように、100均で購入したトレーに水をはり、タオルで根元を鉢ごと覆い、風呂場に置いて出かけました。

f:id:katsuo_24:20170806170843j:plain

7月中旬という暑い最中でしたが、3泊4日して自宅に帰った時、見た目盆栽たちは大丈夫でした。しかし、五葉松のトレーは水が無くなっており、石榴のトレーは水がわずかですが臭いがして、トレーもぬめりがあったので焦りました。こりゃいかん!!すぐに盆栽たちを外に出して水をシャワーでたっぷりかけて古い水を流しました。先生が仰っていた通り、3日が限度だと思いました。ごめんね、石榴ちゃん。いい加減な主人のもとで、強く生きるのだぞ!

 

【旅先でも盆栽グッズ】

出張ついでに清里に立ち寄りましたが、観光地で露天商が天然石を売っていました。女の子に人気の綺麗な石のアクセサリーが売られている片隅で、石の板があるじゃないですか。私の目を引いたのが、この茶色の薄い板状の石。めのうだそうです。

f:id:katsuo_24:20170806171257j:plain

天然石ですが、私には小物盆栽の下に敷く「地板(じいた)」に見えて仕方ありませんでした。ええい、ここで出会ったのも運命だと1,000円で買いました。

また、別の場所では盆栽の苗が販売されているところも通りかかり、これまた苗を衝動買い。鉢に入った盆栽を購入すると高いのですが、苗は数百円で買えるので手が出やすいのですね。ああ、こうして増えていくんですね、、ミニマリストにはなれそうもありません。。