2018-01-01から1年間の記事一覧

日本庭園史からの~

盆栽アカデミーでは、盆栽の知識だけでなく、関連する分野の知識も講義で学ぶことができます。今回は日本庭園史を東京農業大学の服部教授が登壇して我々に講義してくださいました。 ひゃー!大学教授の講義をダイレクトに聞ける機会は貴重です。プロはその道…

中級、実技シリーズ <エピソード6 ~傷の掟~>

いきなりジン・シャリ作りのデモンストレーションいっちゃいます。 【ジンづくり】 ジンはあまり長く作らないようですが、最初から短くしなくてもよいので、まずは余分な枝葉を落としてからジンを作ります。▽ ジンを作るときには、残しておきたい樹皮まで傷…

中級、実技シリーズ <エピソード5 ~ジン・シャリ~>

今回はいよいよジン・シャリ作りです。たまたま写真撮影可スペースに「武甲(ぶこう)」という銘がついた私が好きな盆栽が展示してあったので、僭越ながら解説に使用させていただきます。こんな立派な盆栽にはとても手が出せないので見るだけ~ 【ジン・シャ…

中級、実技シリーズ <エピソード4 ~三手先を読む~>

久しぶりの盆栽アカデミー中級コースの実技です。ワタクシ、この日はカメラの設定で、うっかり「曇天」モードにしてしまっており、写真のホワイトバランスというものが崩れておりました。。御見苦しくて申し訳ございませんが、内容物には異常がございません…

失意の夏を乗り越えて

まだまだ暑い日が続きますが、空の色や虫の声で秋の訪れが実感できる日々です。しかし、今年の夏の暑さで、我が家の盆栽ちゃんたちのいくつかがダメージ受けました。台風の暴風時には、棚から下ろして倒れないように気をつけましたが、日焼けや異常な高温は…

水石遊びでほぐす石頭(後編)

さて、水石の歴史を学んだあとは、実物を使ってデモンストレーションいただくお楽しみの鑑賞です。なかなかライブでは見ることがない、水石の展示方法や鑑賞方法をご紹介いただきました。 【精神統一の作業】 教室前方でアシスタントの方が、水石を飾る鉢を…

変化する水石、瞑想の旅(前編)

盆栽アカデミーの中級コースでは、盆栽だけでなく「水石(すいせき)」と呼ばれる石の鑑賞についても講義があります。箱に銘まで入って、骨董品のような雰囲気満点! とはいえ、石でしょ?盆栽ですらまともに出来ていないのに、まだまだそこまで行けないなー…

夏休み、子ども企画が大人にウケる訳

この暑さで人間も動物も盆栽も、日本列島皆参っています。推定樹齢1,000年と言われている「轟(とどろき)」という銘の盆栽も、さすがに生まれてこのかた、今年のような酷暑はご経験ないのではないでしょうか?▽盆栽の正面ではなく、裏側から撮影しています…

中級、実技シリーズ <エピソード3 ~45度の躾~>

ちょっとアップ遅れてしまいましたが、いよいよ、中級の一番大きな?実技トピックの「針金掛け」の基礎編です。先輩方からすると、これをやらずして盆栽を語ろうなんざ、100年早えよ!ってな感じでしょうか。 ▽針金掛けの色々見本 針金を掛けるとなるといよ…

ギャラリートーク「貴重盆栽」の巻

【GT初参加】 先月、友人がGTに参加するというので、私も一緒に参加してみました。グレートティーチャーではなく、「ギャラリートーク」です。寒いですか。そうですか。 毎月、盆栽美術館ではギャラリートークというイベントが開催されています。その時の展…

中級、実技シリーズ <エピソード2 ~師匠の決断~>

【衝撃の大きな決断】 さて、再度デモンストレーションです。さて、原師匠、お次の技は。なんと!!左側の太い枝を切り落としてしまうという衝撃波!!(すみません。ビビリ素人にはこんなに立派な太い枝を切り落とすという発想自体が生まれてきません)しか…

中級、実技シリーズ <エピソード1 ~運命の出会い~>

いよいよ、中級コースの実技が始まりました。一年を通じて同じ素材を用いて指導を受けながら、その時期に適した手入れ学んでいきます。実技のエピソードとして記録していきたいと思っています。(ちょっとアメリカのドラマみたいなタイトルで盛ってますが) …

ちょっと背伸びの中級コース、始まりました。

昨年から始まった盆栽アカデミー、今回も抽選でしたが、なんとか2度目のチャレンジで当選し、中級コースに行けることになりました(今回も2倍の倍率だったそうです)。これはブログ続けなければ、落選してしまった方に申し訳ない、、と誰に言われたわけでも…

森の散策で見つけた半端もの

盆栽の小さな木々たちから出るフィトンチッドでは仕事漬けで毒された私の体力を回復できるだけの量が放出されないため、自分が移動して森に出かけてしまいました。そして、そこでは、完成形ではない色んな半端の生命力を見つけました。 △雪が残る八ヶ岳 【ダ…

サボラーたちに朗報、おサボりアイテム登場!

新芽が次々と芽吹く3月4月は、生活のための仕事が鬼忙しくて盆栽ちゃんたちに水やりするのが精一杯でした。自分の髪も切りに行けないほどで、盆栽ちゃんたちも私もボサボサ状態です。休みたいー! ▽高さ10cmもないミニ盆栽の笹から穂が出てしまいました。…

初級コース番外編、五葉松の同窓会<後編>

遅くなりましたが後編です。さあ、インストラクターのお手本を見た後は、各自の五葉松の植替え作業です。ある程度作業台の高さがあると作業がやりやすいですね。だから盆栽園では台に載せて椅子に座って作業するのだと最近気づきました。(これも初心者ある…

初級コース番外編、五葉松の同窓会<前編>

昨年度の初級コースでは、各クラス五葉松を素材に剪定の実習を行ったのですが、その五葉松の植え替えの実習として年度末最終日の3/31にアカデミーで特別日を設けてくださいました。A、Bクラスの方々は、半年以上自宅で各々管理してきた五葉松君たちの同窓会…

これでいいのか、やっちゃえ自主練

盆栽の手入れは、樹種(じゅしゅ:樹の種類)によって季節のお手入れの目安がありますが、初心者にはなかなか分からないものです。色々な本が出ているので、参考にするのが良いと思いますが、冬の間にできることをと思いながら自宅の盆栽たちを本を見ながら…

初級コースで雑木盆栽植え替えにトライ!<後編>

盆栽の植替えを初めてトライするアカデミー初級コースの受講生たちの奮闘は続きます。(剪定までの作業は<前編>で) 【幹掃除】 剪定が終わったら、次に取り出したるは「使い古した歯ブラシ」です。盆栽の道具って割り箸やら針金やら色々面白いもの使いま…

初級コースで雑木盆栽植え替えにトライ!<前編>

空に霞がかかり、春を間近に感じる時期です。ご遠慮したい花粉もたくさん降り注いでいます。今回、雑木盆栽の植え替え実習が行われるという盆栽アカデミーの初級コースにお邪魔しました。受講生にはとても楽しみな実習の回です。 【本日の素材は河津桜】 い…

こくふうてんってなに?

昨年まで私は全く盆栽のことについて知りませんでした。恥ずかしながら今回で92回目を迎える日本で一番歴史のあるメジャーな盆栽の展示会「国風展」も分からないド素人。昭和9年に第1回目が開催された由緒ある展覧会です。今からでもいいじゃないですか。盆…

撮影のプロは着眼点も新鮮

日本を代表する樹齢450年の五葉松の銘木「日暮し」が展示されるというニュースと、撮影エリア拡大というニュースを聞きつけ、盆栽仲間の友人に加え、日本美術の学芸員資格をお持ちのプロカメラマン、中村年孝さんと一緒に大宮盆栽美術館に出かけました。 △中…

雪ですが。凍っちゃいましたが。

先日、天気予報が寒波と大雪の予報を出していたので、朝出かけるときにもみじや捩幹石榴(ねじかんざくろ)といった寒さに弱い雑木盆栽は、発泡スチロールの俄かムロに入れ、軒下に避難させておきました。(ムロとは、盆栽を冬の寒さから防ぐビニールハウス…

盆栽アカデミー、新たな初級コースもスタート

1月半ばの寒い時期にもかかわらず、盆栽アカデミーの教室は満席で、実技の講義に期待に胸を膨らませるワクワクした高揚感に包まれております。年明けから新たに講義が始まり、第2回目のいよいよ実技の講座が始まった初級コースにお邪魔しました。 盆栽アカデ…

足を延ばせば掘り出し物

埼玉県深谷市は群馬県に近い場所で、さらに盆栽園や花木の販売所は車でないと行きにくい場所なので、都心から電車で気軽にちょっとそこまでという感覚ではないのですが、足を延ばす価値は十分あります。食べ物の植物として深谷ネギが有名ですが、園芸好きの…

新春号、深谷ツアーへ出発!

新年あけましておめでとうございます。 さて、元旦の格付けチェック番組での盆栽、皆様は分かりましたでしょうか?昨年小林先生の春花園へ見学に伺った手前、私は外すわけにはいきません!緊張しながらやりましたが、無事1億円の盆栽当てられました。まだ三…