キューポラだけじゃない、川口

埼玉県にはあちこちに盆栽ゆかりの地があります。その中でも都心に近いエリア、川口安行は小品盆栽を扱う盆栽園が多いのが特徴です。「川口=キューポラ」ってイメージできるかどうかでジェネレーションギャップを感じますね。キューポラについては、ググってください。(←放り投げ)

 

【盆栽園多すぎやねん】

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変な関西弁使うな!とツッコミ受けそうですが、どこから行ったらよいのか分からない。というのが、川口安行の盆栽園です。その数の多さったら盆栽園マップ見てびっくりです。ネットで地図を確認し、何となく大きそうな場所を中心に行ってみようと思いました。

 

【JAあゆみ野安行園芸センター】

いきなり上の写真の盆栽園マップに載っていないところですが、車で出かけたため、大きな建物で駐車場も広いJAあゆみ野安行園芸センターに立ち寄りました。花や観葉植物、人気の多肉植物、樹木の苗木が広い園内にたくさん置いてあります。盆栽もハウスがあっていくつか置いてありましたが、どうもこちらでは盆栽は少し控えめな感じです。

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入口付近で青い色彩が目を引き、つい竜胆(りんどう)と桔梗(ききょう)の苗を購入しちゃいました。鉢植えの花は盆栽に比べると安いですね。そりゃ、盆栽は何年もかかって育てているので手間が違います。

 

 【新小雅良(しんこがら)盆栽共同組合】

JAで盆栽園の場所を尋ねたら、すぐ近くの共同販売所を案内してくれました。あまり集客に力を入れていない脱力感を醸し出しつつ、緑の蔦で覆われた看板があります。

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一抹の不安を感じながらも中に入ってみると、ハウスの中に盆栽がずらりと並んだ販売所でした。知る人ぞ知る感じの施設外観とはギャップがあり、中は整然と小品盆栽が並んでいます。 

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「ちいさいなー」というのが私のファーストインプレッション。当たり前です。小品ですから。今まで、大きな盆栽園めぐりで中品や大品を多く見ていたので、まず大きさの違いで可愛らしく見えます。

小品の盆栽は、可愛らしくて好きですが、無精者の自分には、水やりを神経質に気にしなくてよい中品くらいが向いているかもと最近思うようになりました。この小さな鉢の中で小さく育てるというのはとても高度な技術が必要な気がします。

 しかし、今の住宅事情から室内に飾ることを考えると、様々な種類の小品盆栽があると季節ごとに楽しめそうだという、ムラムラした欲求が出てきて悩みどころです。

 

【鉢もどんだけ】

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こちらの共同販売所、盆栽鉢も溢れんばかりに並んで販売されています。大きなものはそれなりのお値段ですが、小さなものは数百円とお手頃価格。いつか必要になったときにはこちらも購入場所として良いかも、とメモメモ。

 

【樹里安(じゅりあん)】

「樹の里、安行」という、見るからに当て字ですが、誰もが一発で覚えてしまうネーミングという点で成功ですね。ベタでも何でも、覚えられてナンボです。ここで盆栽展があるという情報を盆友から聞き、限られた時間でしたが急遽行ってみました。

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【盆栽展】

樹里安は施設自体が道の駅という、広々した敷地ですが、その中の建物の中にイベントスペースが設けられ、出品点数も程よく並べられています。この時は秋の山野草を中心に展示販売という形式で並べられており、お手頃価格の盆栽がいっぱいです。

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地板や飾り棚、メダカまで販売されているのは驚きでした。そういえば、盆栽美術館の展示で、盆栽の下に釣りをしている豆粒サイズの人形が置かれ、その下には水が張ってあり、メダカが泳いでいた盆栽作品がありました。そのジオラマのような盆栽の風景にとても癒されましたね。いつかそんな風に飾ってみたいものです。

 

【目が合ってしまった】

販売者兼イベント管理されていらっしゃる方にコーヒーを勧められ、お話ししながら色々盆栽を見ていたら、私が以前から欲しかった吊花真弓(ツリバナマユミ)と目が合ってしまいました。ああ、これはもう運命。よくペットショップで子犬と目が合ってしまい、連れて帰らずにいられないというあれです。 

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購入時は緑色だった実が、ここ数日でどんどん赤く色づき、実がはじけてすっかり秋の風情になりました。さて、来年は自力で実をつけることができるでしょうか?