ちょっと背伸びの中級コース、始まりました。

 昨年から始まった盆栽アカデミー、今回も抽選でしたが、なんとか2度目のチャレンジで当選し、中級コースに行けることになりました(今回も2倍の倍率だったそうです)。これはブログ続けなければ、落選してしまった方に申し訳ない、、と誰に言われたわけでもありませんが、自分で圧をかけて頑張ります! 

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 久々に受講生として教室に入ると、やっぱりワクワクします。そして、初級コースで同じクラスだった方や、モニター取材でお伺いした初級コースの方がいらしたので、お顔は分かりますがまだお互いよく知らないという、ちょっと恥ずかしいけどよろしくね、という感じが中学時代の進級したときの感覚に似ています。

  【重みのあるお言葉】

さて、ほぼ1年ぶりの開校式です。今年から着任された大宮盆栽美術館副館長の栗澤氏(下写真左)の爽やかで丁寧なご挨拶に続き、大宮盆栽協同組合の浜野理事長(下写真右)のお話は背筋がしゃきっとしました。「中級となったのならば、盆栽園に実習に行ったとき、単に教えてもらうことを待っているのではなく、自ら質問して学ぶ姿勢を持つように」 とのお言葉。

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中級コースでは、終盤に実際に盆栽園に出向いてご指導いただく実習の回が設けられています。盆栽園にはプロを目指すお弟子さんや盆栽教室の生徒さんたちがいらっしゃいます。彼らはすでに何年も盆栽園で盆栽のお手入れをされているのです。盆栽歴1年そこらの輩がポンと「アカデミーの中級でーす」なんてズケズケ入ってきたら、それは「勘違いしてんなヨ」って思われても仕方ありません。技量が彼らに遠く及ばないことを自覚しつつ、謙虚に学ぶ姿勢を持ち続けていたいと思います。

  

【第1回講師は公務員盆栽師】

中級コース第1回目講師の中村さんは、盆美の盆栽師でありながら公務員でもある方で、清香園(せいこうえん)という有名な盆栽園で6年間修業を重ね、盆栽師として技術をもった方です。公務員盆栽師という肩書は世の中にたった二人だそうです。特技で貢献できるってとても素晴らしいですね。

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毎月第二日曜日の午後は一般の方々の「盆栽相談デー」に中村さんはじめ、指導くださる方がいらっしゃるようなので、ワークショップや初級コースで作った盆栽を持っていけば具体的にご指導いただけるとのこと。困ったときの駆け込み寺があるというのは心強いです。

さて、講義へ移りましょう。

【改めて樹齢とは】

「樹齢」って、例えば「この樹は樹齢300年で…」という説明を何気なく聞いてへぇーって思うだけでしたが、これはそのまま樹木の年齢のことです。樹齢を正確に特定するのは難しいため、最近では「推定樹齢」と表記するようにしたとのことです。躯体や太さ、樹の種類などから樹齢を推測するようですが、実際に過去に枯れてしまった盆栽を輪切りにして年輪を数えたところ、推測値と近似だったので、現在でも推定方法として用いられているようです。 

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 △年輪の見本として紹介してくださいましたが、この切り株自体が見事で美術品のようです。(年輪が確認できるのは写真上部の切断面)できる限り長生きしてほしいのですが、森羅万象命には限りがあります。樹木も呼吸して生きているので、永遠というわけにはいかないのでしょう。

昭和初期の頃、山に自生していた姿の良い樹木を根から採って盆栽にしたものが「山採り(やまどり)」と言われて多く流通していたようです。自然に生えていたものですから、樹齢も曖昧になるのは否めませんね。現在、山で勝手に樹木を採取することは禁じられていますので、私たちが盆栽園で気軽に買えるようなものは、かつて山採りされた盆栽から挿し木や接ぎ木で増やされた子孫がほとんどのようです。糸魚川真柏(いといがわしんぱく)は代表的ですね。ペット業界でいう血統書みたいなものでしょう。

【持ち込み】

盆栽用語は色々聞きなれない言葉が良く出てきます。今回は「持ち込み」という言葉。昨年まで聞いたこともありませんでした。盆栽の培養年数の基準用語(盆栽大辞典)とのこと。「持ち込みが良い」「持ち込みが古い」という使われ方をするようです。

例えば、「持ち込みが古い」というのは、「盆栽鉢に植えてから長年経過していること」を指すようです。どうしてそのような語源なのかは不明ですが。「持ち込みがいいねぇ」なんて盆栽見て言ったらツウっぽく思われること間違いなしですが、私のような素人が迂闊に使って実際は持ち込み年数2,3年だったらちょっと恥ずかしい思いをしそうです。

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 △推定樹齢70年~80年程度の山もみじ 

長く持ち込んだ盆栽は、自然に品位が備わって、幹や枝、葉の味わいに、侘び、寂びがにじみ出てくるため、持ち込みの古さが尊ばれるとのこと。なるほど、一朝一夕にはいかないものだからこそ、価値も高くなるのでしょうね。

講義では、いくつかの盆栽の昔の写真と現在の写真を比べてひとつずつ丁寧に解説してくださいました。樹種によって持ち込みの特徴(経年変化)が異なる点が面白かったです。共通するのは、どれも元々山に生えている自然の樹木ですから、盆栽として鉢に植えて手入れをしなければ高さ数メートル、幹回りも何十センチと成長してしまいます。そこで、盆栽として何十年も小さく形よく育てるためには技術が必要になってくるというわけです。その技術を習得された方々が盆栽師としてご活躍されているので、今日まで貴重な盆栽たちが枯れずに受け継がれてきたのですね。 

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今回の見本として中村さんがご用意してくださった「山もみじ」は、樹の高さに比べてとても薄い盆器に植えられており、根張り(ねばり)がどっしりとして幹のコケ順も良く、枝が密に出て小さな葉もたくさん茂っているので、見事に大木感が出ています。この盆栽を間近で見上げるとまるで大木の下にいるようです。

これだけ薄い盆器にいれるため、相当底根(そこね)を追い込んだとのこと。(盆栽用語で「追い込む」というのは切り詰めること)植替え後に重要なのが水やりだそうです。水やりは簡単そうで奥が深いようです。

講義後にこの盆栽に近づいて観察しましたが、受講生たちの中にはすでにボランティアとして活躍されていらっしゃる方もおり、中村さんへの質問が高度で驚きました。まだまだ未熟者ですが、皆さんに付いて行けるよう復習しまーす! 

【盆栽と庭木の違い】

帰宅後、家の小さな庭に植えてあるもみじと葉の大きさを比べてみました。「持ち込みが古い」もみじと庭木のもみじ、明らかに葉の大きさが異なります。ミニチュアとして品種改良されたものではない、という点が盆栽師の方々の驚くべき技量です。

f:id:katsuo_24:20180521124721j:plain△盆栽の葉               △自宅の庭木の葉

とにかく、盆栽は実際に手入れしないと分かりません。そして、多くの良質な盆栽を見ることも、知識を得ることも重要だと実感できたことが初級コースを終えた自分の一番大きな成長でしょうか。中級コース、少しだけ背伸びが必要なのでブログ内容も少しだけ堅苦しくなりそうですが、備忘録としてお付き合いいただけますと幸いです。

 

【おまけ】

さて、私が目指すのはやはり「お気楽盆栽生活」なので、素人がやってみたなんちゃって盆栽をご紹介。昨年の7月に八ヶ岳で購入した萩の苗を盆栽として自主練したものです。f:id:katsuo_24:20180521125219j:plain一番左が花が終わった直後の苗(2017/7)、真ん中が植え替え後(2017/7)、右側が針金掛け(2018/3)後に新芽が出たところ(2018/4)です。この後針金を外しました。暖かい日が続いたせいでしょうか、早くも満開になったので玄関に飾ってみました。

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完璧ではなくても、苗から自分で植えて成形したものに花が咲いて見頃を迎えられたのが嬉しいです。この喜びが盆栽の楽しさでしょう。うーん、こうして見ると左側の枝は切ってもよさそうですが、まだ勇気出ません。ここが素人っぽいですね。

 

森の散策で見つけた半端もの

盆栽の小さな木々たちから出るフィトンチッドでは仕事漬けで毒された私の体力を回復できるだけの量が放出されないため、自分が移動して森に出かけてしまいました。そして、そこでは、完成形ではない色んな半端の生命力を見つけました。

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△雪が残る八ヶ岳

 【ダイナミックな生命力】

でっかい樹木はやはりダイナミックな力が宿っています。赤松の木肌から出ているのは松脂(まつやに)でしょうか、家の盆栽からこんなん出ちゃったらちょっとヤダナーと思いますが、自然観察は盆栽育てることにもきっと役立つと思いながら観察しました。 

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▽こちらは同じく赤松に付いたウメノキゴケ。梅の木じゃないけどね。

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ウメノキゴケはよく見かけますが、この苔は空気が綺麗な場所でないと付かないそうですね。さすが高原、デトックス効果期待できそうです。赤松の樹皮も見事ですね。この樹皮に我が家の盆栽ちゃんが到達するのは何十年先でしょうか。。(またもや遠い目)

 

そして何と言っても、今回驚いたのは、この蔦(つた)?もう、蔓(つる)と呼ぶには太すぎて、絡みつかれている松?と同じくらいの太さです。

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バックに写る家からサイズ感が分かると思います。しかも蔦に苔まで生えて、風格ありすぎます。キングオブ蔦!じっくり観察したかったのですが、信号待ちの車中からだったので余裕ございませんでした。残念。やはり、絡みつかれた樹木は根元に穴が開いていることからも分かるとおり、命わずかでしょう。

【かわいらしい生命力】

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山の上では、ちょうど春まっさかりで、山桜が満開でした。とはいえ、例年より2週間くらい早いようでしたが。自然の山桜は人の手で作られたソメイヨシノや鑑賞用の桜と違って花も小さく可憐です。それでもまだ緑が少ない森の中でひっそり咲く姿は奥ゆかしく、ぽっと暖かさを感じます。

 

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 お次はこれ、一瞬何かと思いましたが、恐らく完食後の松ぼっくりです。犯人はきっと愛らしいリスさんです。この後でしっぽがふさふさで、おしりプリプリのリスさんを近くで見かけましたが、あまりのすばしこさにカメラ準備も追い付きませんでした。

それにしても綺麗に食べますねー。私が食べるトウモロコシの完食後のようです。

 【生まれたての生命力】

足元を探すと、冬を越したであろう小さな木の芽がちょこちょこ顔を出しています。この付近、冬は雪が積もっているはずなので、きっと昨年芽吹いたものでしょう。小さいので見分けがつきにくいのですが、近くにある木から判断して、恐らく赤松ちゃんと白樺ちゃんです。すくすく育って立派な森の木に成長してください! 

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見つけました。天然タラの芽です。私は子供のころから山に馴染んでいるため、自然に生えるタラの芽もわかります。でも、山菜取るときには、所有者にお断りするのが礼儀なので、きちんとお断りしていただきました。やっぱり天ぷらです。春の香り、いただきましたー!

 【宿る生命力】

これは、数年前から時々見かけて気になっていた木についた緑のボールです。(色が綺麗に写っていません。ごめんなさい)写真では1つですが、木によってはこの緑のボールがいくつもついて、まるでクリスマスの飾りのように見事に飾られています。鳥の巣ならば、枯れた小枝でできているはずなので、緑が生い茂るボールというのが不思議でした。

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これは宿り木(やどりぎ)だそうです。現代はネットで何でもすぐに調べられるので便利ですね。

  

【おまけ】

森の散策をしていると、多くの野鳥のコーラスがあちこちから聞こえてきます。なかなか近くで撮影できませんが、ちょうど捉えることができました。さて、どこにいるでしょう? 

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 △画面を9分割すると、一番上の段の真ん中に小さく写っています。ヤマガラちゃんです。鳴き声は日本野鳥の会のサイトからどうぞ~

 

サボラーたちに朗報、おサボりアイテム登場!

新芽が次々と芽吹く3月4月は、生活のための仕事が鬼忙しくて盆栽ちゃんたちに水やりするのが精一杯でした。自分の髪も切りに行けないほどで、盆栽ちゃんたちも私もボサボサ状態です。休みたいー!

▽高さ10cmもないミニ盆栽の笹から穂が出てしまいました。今は放置。

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ともかく、ビッグウェーブの仕事の締切が過ぎれば休めるので、休むために仕事の合間に準備を進めておりました(←これ重要)。まとまった休日に遠出したいのですが、そのためには、盆栽ちゃんたちの世話をどうにかしなくちゃ。これはペットと同じですね。連れていくか、預けるか、、

 私は手抜きで楽ちんな盆栽お手入れをモットーとしておりますので、日々の生活にゆとりがあって、美しく整った盆栽を作りたい方は、ちゃんと盆栽園のお教室に通う方がようございましょう。盆栽ちゃんたちは、愛でてあげればあげるほどきっとステキに成長するのだと思います。雑な私には雑草のような逞しさを兼ね備えた盆栽たちでないと。

 【長期不在時の悩み相談】

昨年はアカデミーで各自が持ち帰った「五葉松」と「捻幹石榴(ねじかんざくろ)」だけだったので、長期休暇中は友人に預けましたが、さすがに何度もご迷惑おかけするわけにはいきません。そして、色々盆栽市やら盆栽園やら行っていると、徐々に手元に盆栽が増えてしまうものです。お隣さんにお願いするほどのお付き合いもないし。。やはり盆栽園に預けたいのですが、盆栽市で販売していらっしゃる方の数人に預かっていただけるか聞いたところ、どこも「置く場所が無い」とけんもほろろ。その中の1名の方が「少しならいいよ」と仰ってくださいましたが、普段からその盆栽園に通っている顧客でもないので、気が引けます。盆栽お持ちの皆様はどうしていらっしゃるんでしょう?

 【困った挙句、自動水やり器購入!】

以前は鉢植え植物用にペットボトルの先に漏斗状のプラスチックをつけたものをセットしたり、バケツに入れた水を線でつないで徐々に水やりする装置をセットしたりしましたが、盆栽鉢のサイズもまちまちで、数も多くなってしまったので、新たな手段を探しておりました。

 そうしてたどり着いたのが、ネットで探したこの自動水やり器。webでの評判も良かったので早速購入してみました。

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タイマーで毎日決まった時間に水やりができるとのこと。分岐させれば同時に何鉢も水やりができます。そのためのアイテムも同時購入。(ホースは付いていないので、別途ホームセンターで購入する必要があります)

 【設置と試運転】

休暇前に試運転しないと怖いので、仕事の合間に水やり装置をセットしました。水道に繋いだ右側のホースから水がこの装置に入り、設定した時間になると左側から一定時間水が出る仕組みです。(写真右:高さが足りなかったため、ミスした設置時のもの)f:id:katsuo_24:20180502124132j:plain

分岐した黒い先端を個々の鉢に挿しこみます。白いネジ部分で水の出る量を調整できるので、大きめの鉢と小さな鉢で水の出る量を別々に調整できます。毎朝6時から3分間水が出るようにセットしてみました。

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2,3日試運転してみて、葉水が足りないと感じたので、自分がいるときにはシャワーで水をかけましたが、これは便利!長期不在も暴風で鉢が倒れなければ大丈夫でしょう。

この試運転が上出来だったので、追加で10本分岐の細い管を購入し、我が家の盆栽ちゃんたちは点滴の管を挿入された状態となりました。この水やり装置、色々付属品を揃えるとちょっとお高くなってしまいますが、長期不在が多い方にはオススメアイテムです。

 水の配管を考えるという作業は、これまでやったことがなかったので新鮮でしたが、これって電流みたいだなぁ、いかに無駄なく最短距離で効率よく水を行きわたらせるか、、とコネクターの凹凸も考慮しながら悪戦苦闘し、どうにか20鉢にセット完了。 f:id:katsuo_24:20180502125516j:plain

セットした結果、小さいものも含めて20鉢以上もあり、一部はトレーに水を張ってしのぐことにしました。

盆栽って、つい増えちゃうものなんですね。ツレから「これ以上増やすな!」と釘をさされていまいました(汗) 

 

【おまけ】

新緑の柔らかな緑の時期を楽しまないのはもったいないので、2日間だけ玄関に飾りました。

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どちらも昨年購入したものですが、それぞれ植え替えました。ヒナギクも無事越冬して花を咲かせ、紅葉は秋の紅葉も楽しめたので、1粒で何度も美味しいのが盆栽のいいところですね。

 

  

初級コース番外編、五葉松の同窓会<後編>

遅くなりましたが後編です。さあ、インストラクターのお手本を見た後は、各自の五葉松の植替え作業です。ある程度作業台の高さがあると作業がやりやすいですね。だから盆栽園では台に載せて椅子に座って作業するのだと最近気づきました。(これも初心者あるあるでしょう。自宅で地面の高さで作業していて腰が痛くなりました。)

【皆さんの作業風景】 

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【キター!共生菌!】

さて、皆の写真を撮っている場合じゃありません。自分の五葉松君も植え替えせねば。。なかなか抜けなかったので、ハンマーで鉢の角をたたいて取り出してもらいました。そうしたら、四角くびっしり生えた根に白くヴェールがかかっているじゃありませんか!こ、これは!

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共生菌様のご降臨です!やったー!!早速臭いも嗅いでみました。なんと、しいたけみたいなキノコの匂いがします。これはラッキー!とはいえ、ほぐして古い根を切ると共生菌も落としてしまうことになってしまいます。

そこで、効果のほどは分かりませんが、カットした根(共生菌が付いた白い部分)を周りのお友達にもお裾分けをして、自分もおまじない的に新しい鉢にも少し埋め込んでみました。さて、共生菌の再現なるか?これはまた3年後くらいに判明しますね。

 【植え替え後】

途中経過は省略し、植え替え後はこんな感じになりました。植え替え前に成長していた苔を残しておき、新しく植え替えた土の上に置いてみました。土が綺麗になると苔まで綺麗に見えるものです。鉢も同じものです。ビフォーアフターを検証するとこんな感じ▽

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植えるときに正面を少しだけ変えてみました。いっぱい根を切り詰めてしまいましたが、無事に新しい根が生えてくれるでしょうか。。何事も初チャレンジはヒヤヒヤします。

 【春の盆美】

植え替え作業はアカデミーのスタッフの方々が事前に準備をしてくださっていたおかげで、1時間で終わりました。少し物足りないくらいです。(おーっと、余裕の発言)

せっかく盆美まで来たので、展示作品を見ないで帰るなんてあり得ません。お庭も一通り見ました。盆栽が他の美術作品と大きく違う点は「生きている」ということです。春の息吹を感じられる展示を見ていると、柔らかな新芽が一斉に出る春はやはり気持ちが明るくなって良いなあと、肩こりがほぐれるような気がしました。

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出猩々(でしょうじょう)という種類のもみじは、春の新芽が真っ赤なのでまるで紅葉のようですが、夏になると緑になるようです。不思議ですね。

 

【おまけ】

今年は3月に暖かい日が続いて桜があっという間に満開になってしまいましたが、せっかく同級生たちが集まる日なので、五葉松の植替えが終わった後で盆美の近くにある公園でお花見しました。

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リスの小屋もあり、思いがけずピクニック気分を味わえました。本日のフォトジェニック賞はこの子です♪

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初級コース番外編、五葉松の同窓会<前編>

昨年度の初級コースでは、各クラス五葉松を素材に剪定の実習を行ったのですが、その五葉松の植え替えの実習として年度末最終日の3/31にアカデミーで特別日を設けてくださいました。A、Bクラスの方々は、半年以上自宅で各々管理してきた五葉松君たちの同窓会ということになりました。

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 △アカデミーが開催される盆栽美術館お庭の新しい撮影ポイントにて

【同級生たち】

アカデミーの講義が終わってしまうと、なかなかお会いする機会も無くなってしまうのですが、半年以上ぶりに集った面々はやはり懐かしく、ご挨拶だけでもほっこりしました。インストラクターの方々は、皆が持参した五葉松を観察しながら、「皆さん、とても元気に育っていますね」とお褒めのお言葉。うちの子も枯れずに参加できて良かったです。元々の素材選びをしてくださった盆美の盆栽師さんの目利きが大きいと思いますが。。

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【お手本デモンストレーション】

まずは、原先生のデモンストレーションからです。お手本の五葉松は5~6年植え替えていないものとのこと。土と根が固く張りつめて、鉢から取り出すのに竹のヘラを使用したり、ゴム製のハンマーで叩いたりしました。100円均一のお店でゴム製のハンマーは購入できるようなので、備えとして買っておいても良いかもしれません。 

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【鉢の準備】

原先生のお手本では、別の鉢を使用しましたが、今回は持ってきた鉢を使用しての植え替え作業なので、五葉松を鉢から外したら手早く作業をする必要があります。手早く作業するためには、①鉢 ②小さくカットした防虫ネット(鉢底の穴の数分) ③短い針金(ネットの鉢底固定用)④長い針金(盆栽固定用)⑤赤玉土(中粒、小粒、桐生砂を2割混合しておくとベター)⑥鋏 ⑦やっとこ ⑧竹の割りばし というグッズを予め用意しておくのがポイントです。

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 △土や道具の準備をしてくださっているのが上げ膳据え膳感覚

いざ自宅で植替え作業をやってみると、「あ、針金忘れた」「あ、土の準備忘れた」と気づくことが多いですね。料理と一緒で、まずは材料と道具を準備ということです。

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△鉢の準備をまず先に

 【ポイントは手早い作業】

さすが先生、作業がとても早くてシャッタースピードが追い付きません。えっと、まずは鉢から抜き出して→臭いを嗅いで根の健康を確認し→古い土を落としながら根を周りからほぐして(裏側も忘れずにね)→太くて長い根を切り→用意していた鉢に正面を意識して入れる、ですね。ゼーハーゼーハー ▽

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▽続いて、盆栽固定用のワイヤーで鉢と盆栽を合体!→手である程度ワイヤーねじった後はやっとこ(ペンチのような道具)でワイヤーを引っ張ってねじる→土を入れこむ→割り箸ですきこむ(根の間に十分土が入り込むように)。ここまで一気に!▽f:id:katsuo_24:20180408190734j:plain

 【最後はオプション】

f:id:katsuo_24:20180408191718j:plainオプションで保湿力をご希望の方は、100円ショップで水苔を入手し、短くカットして鉢の表面に載せると保湿効果抜群です!ここに苔を混ぜると苔が広がるという秘儀も惜しみなく教えてくださいました。

これで、完成!さあ、鉢底から透明な水が流れ出るまでたっぷりと水を優しくかけましょう。

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 おっと、時間切れです。私たちの植替え作業は後編で~

これでいいのか、やっちゃえ自主練

盆栽の手入れは、樹種(じゅしゅ:樹の種類)によって季節のお手入れの目安がありますが、初心者にはなかなか分からないものです。色々な本が出ているので、参考にするのが良いと思いますが、冬の間にできることをと思いながら自宅の盆栽たちを本を見ながら少し手入れしておりました。盆栽たちが本格的に目を覚ます前に、色々やっておきたいところです。

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△こちらの写真は、昨年春花園でいただいたもみじの新芽ちゃん。細くて小さなこの子も無事に冬を越せたようです。シンメトリに芽が出たのは偶然でしょうか?

 【新たなアイテム】

昨年、埼玉県川口市にある盆栽用具の専門店「昌國(まさくに)」で出会ったときから脳裏に焼き付いて離れなかった憧れの又枝切(またえだきり)という盆栽用の鋏(はさみ)を大宮の盆栽町にある九霞園(きゅうかえん)さんで購入できることを知り、その場で購入!ついに今回のお手入れで出番がきました。新しい道具ってそれだけでワクワクします。

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 【お手入れのお客様:椿(白侘助)様】

年末に深谷で買った土鉢の椿は、まだ寒さが厳しい頃に白く清々しい姿を鑑賞できましたが、花後そのままだとひょろひょろと伸びてしまいそうだったので、剪定を行いました。もうここは思い切ってバッサリ。ビビッていた過去の自分と決別の時です。又枝切君、いい切れ味です!(剪定は2月中旬)

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 △剪定前                   △剪定後

土鉢のままでは色気がないので植替えも行いたいと思いつつ、白い侘助(わびすけ)椿に合いそうな鉢で自分の好みのものになかなか出会えず、しばらくそのままでいましたが、先月の国風展の売店で出会った素敵な鉢をこの椿さんに合わせることにしました。

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織部、飴釉流し(おりべ、あめゆうながし)という鉢です。瀬戸の作家さんが作られたとのこと。やはり鉢が違うだけで見栄えしますね。幹についた針金の跡が目立たない方を正面にしてみました。侘助様、鉢に負けない盆栽にご成長くださいませ。(植え替えは3月上旬)

 【お手入れのお客様:五葉松殿】

お次は、昨年の盆栽アカデミー初級コースで緊張しながら初めて自分で剪定した五葉松くんです。我が家でどうにか半年以上、雨ニモマケズ風ニモマケズ雪ニモ夏ノ暑サニモ…ついでに害虫にもマケズ、丈夫に今日まで生きております。最初は枯らさないかとヒヤヒヤでしたが、意外に丈夫なので気持ちが楽になりました。椿さんだけでは飽き足らず、又枝切を使いたくて、五葉松君のちょっと要らなさそうな小枝も切っちゃいました。ほどほどにね。

そして、五葉松君の全体の姿ですが、初心者なので最初は気にならなかったのですが、あちこちの盆栽園で見事な盆栽たちを見ているうちに、我が家の五葉松君の枝ぶりがイマイチに見えてくるようになったのです。中級コースに進んだ友人たちは、中級コースでこの五葉松の針金掛けをやったようですが、私は自分でやっちゃうことにしました。 

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△Before                 △After

針金掛けはとても難しそうという思いがあったので、針金掛けが特集されていた雑誌も買って盆栽のエキスパートの針金掛けのデモを思い出しながらトライです。雑誌もアカデミーの先生も、「針金掛けは数をこなすのが一番」とのアドバイスだったので、思い切ってチャレンジ。足りないのは勇気だけでした。

はじめはうまくいかなかったので、やり直しましたが、五葉松君は強そうなので、初心者の手荒い扱いでもなんとか耐えてくれそうです。本当は細かな枝まで針金掛けた方が良いのでしょうが、時間もないのでここまで。右がAfterですが、まだまだ理想の形には程遠いですね。(針金掛けは2月中旬)

【お手入れのお客様:枝垂れ梅さん】

こちらの棒きれ、もとい、枝垂れ梅の盆栽なのですが、プラスチックの鉢で土も硬くなっており、いかにも可哀そうです。。というのも、これが我が家に来た最初の盆栽さんで、私が湯島天神の梅まつりで5年前に購入したものです。これまで庭にほったらかし、水やりだけでここまで来ましたが、まあみすぼらしくて気の毒です。今だったらこの姿の盆栽は買わないでしょうが、愛着というやつでしょうか。なんとかもう少し見られる姿にしてあげたいものです。枝も四方八方滅茶苦茶な伸び方で、自由奔放ではありますがこれじゃあねぇ、、とりあえず「これはいらないだろう」という枝だけ切ってみました。 

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△Before                △After

なかなかこの梅に合うような鉢が見つからなかったのですが、このままでは時期が過ぎて植え替えのタイミング逃してしまうので、ホームセンターで買った長方形の鉢に斜めに植えることにしました。棒切れみたいな姿なので、ごつい鉢でも意外に相性良いかもです。(剪定と植え替えは3月上旬)

その他にも、紅葉の植替えと、ツリバナと萩に針金掛けなど、手が空いた時に少しずつ手入れしました。下手して枯れたらどうしようとビビりながらも、自分で買ったものだし、ここで手入れすればきっと将来もっと良くなる!と信じて勇気をもってチャレンジしていたら、なんだか度胸が少し出てきました。

盆栽教室に行ったら、ちゃんと教えて頂けると思いますが、すぐに通えるところに見つけられないし、通う時間もあまりとれないので、しばらく自主練が続きそうです。

 

【おまけ】

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今年は急に桜が満開になりました。名所に行って花見をゆっくりしている時間はないものの、近所の桜もなかなかのものです。

 

初級コースで雑木盆栽植え替えにトライ!<後編>

盆栽の植替えを初めてトライするアカデミー初級コースの受講生たちの奮闘は続きます。(剪定までの作業は<前編>で)

 【幹掃除】

剪定が終わったら、次に取り出したるは「使い古した歯ブラシ」です。盆栽の道具って割り箸やら針金やら色々面白いもの使いますが、今度は歯ブラシ。これでシャカシャカと幹を磨いていきます。

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 これは幹についた汚れを落とすのが目的です。樹を磨くなんて初めて聞いたので意外でしたが、さすが盆栽ちゃん、抜いて捨てられる雑草とちがってセレブ扱いです。飾られる日を夢見て美肌ケアいたしましょう。

教室では皆一斉にシャカシャカタイムです。見落としてしまいがちな汚れや害虫をこのときに綺麗に落とします。「一年に一度は磨いてあげてくださいね」と原先生。我が家の盆栽ちゃん、シャカシャカしてあげてない!帰ったらやってあげようっと。

 さて、いよいよ植え替え作業に移ります。インストラクターの原先生のデモンストレーションを見るところからまいりましょう。

  【植え替え】

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今回は元々入っている鉢をそのまま使用するため、一旦桜を鉢から外し、鉢を雑巾で拭いて綺麗にします。スポッと外す原先生に「え?そんな簡単に抜けちゃうの?」と思いましたが、この苗は1年前に植えたばかりもののようで、簡単に外れるようです。

さあ、ここからは根が乾かないようにさっさと作業します。

まず、鉢の準備です。鉢にも正面と背面があるのですが、今回の鉢は楕円形で模様もないので、キズが無く綺麗に見える方を正面とします。 

f:id:katsuo_24:20180311123220j:plainその後、鉢底の穴に防虫ネットを針金で固定します。通常ひっくり返して見ませんが、鉢底から出た針金の向きも綺麗に整えておくところが、実に奥ゆかしいです。ちょっとした身だしなみですね。

 さて、盆栽固定用の長いワイヤーも鉢底から通し、植えこみやすいように針金を広げておきます。後にこの針金で盆栽を固定するのですが、同じ針金同士で結束しないと、緩んでしまう恐れがあるので、どれとどれが同じ針金の両端なのか注意が必要ですね。 f:id:katsuo_24:20180311123641j:plain

そうして鉢の準備が整ったら、鉢底に粒の大きめの土を薄く敷き、その上に粒の細かな土を真ん中が少し高くなるように盛ります。これは、根の生え方を観察すると分かるのですが、樹の根というのは、外側へ外側へと伸びていく性質があるため、幹の真下に空間ができていることが多く、植え替え時にその空間に新しい土が隙間なく入るようにするためです。

【ブランド土】f:id:katsuo_24:20180311124904j:plain

アカデミーでは実習での植え替え用に土もご準備いただいております。この土ですが、通称「二本線」と呼ばれる土だそうです。この土は少しお値段も高めのようですが、安い土に比べて硬く、鉢に入れて1年たっても粒が壊れにくいので水はけや通気性が良いようです。切れる鋏と土、これだけは盆栽を手入れする上で安物買いの銭失いにならないよう気をつけたいものです。昨年、土の入手に色々ネット探してみましたが、重たいので土の購入はネット通販も有難いですね。(あまり量が多いとベランダでは土の置場にも困りますが。)

  【根の手入れ】

 植え替えのタイミングでしかできないことがあります。さて、それは何でしょう?

A.鉢に隠したへそくりを探す

B.根の健康状態を見る

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アホなこと言ってないで、さっさと「根の健康状態を見る」を実施しましょう。このとき、臭いも確認してみましょう。カビ臭くなければ健康だそうです。

そして、根をほぐします。竹の割りばしを使ってほぐしますが、まずは裏側からぐりぐり。ある程度ほぐれたら、樹の内側から外側に向かって少しずつほぐします。この時に、根ばかりに注意していると、うっかり花芽や小枝を傷つけてしまいますので、幹の根元を持って注意しながら作業します。

もし、根に瘤(こぶ)を発見したら切り除きます。これは「根頭癌腫病(こんとうがんしゅびょう)」という病気だそうですが、切り落とすのが一番とのこと。外科手術ですね。 

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ある程度ほぐれたら、長く伸びた根を切り詰めます。樹は細かな根から水分や養分を吸収しているので、細かな根よりも、太く長い根を切るのだそうです。長くて太い根は重要そうに見えるので、残さなくちゃと思っていましたが、きっとここが素人の勘違いポイントなのでしょうね。

 【新しい土を隙間なく】

 さて、植え替えも終盤です。さっぱりと手入れされた樹を、新たな鉢に予め決めていた正面と鉢の正面を合わせてセットします。位置が決まったら、鉢底からニョキっとだしていたあの針金で樹を鉢に固定します。このとき、「やっとこ」という面白い名前の盆栽用ペンチで針金を挟み、引っ張って捩じりながら締めていきます。同じ針金同士で結束しないと針金が緩むというのはここで実感できますね。やっとこは、盆栽を傷つけないような優しい形状になっているのが工具用ペンチと異なるところです。f:id:katsuo_24:20180311132215j:plainなぜ針金で固定するのかって?いい質問です。鉢植えは深い鉢なので、土も沢山入り、その重さで安定しますが、盆栽は鉢も薄く、土の量もあまり多く入れられないので、万が一強い風や衝撃で倒れた場合、鉢から樹が抜けてしまう恐れがあるからです。これって盆栽特有の方法ですね。ちゃんと固定すると写真のように持ち上げられちゃいます。

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針金での固定が済んだら隙間に土を入れていきます。この時にも竹の箸が大活躍!隙間なく土を根の間に入れこんでいきます。箸をグリグリ動かしたり、鉢を拳でトントン叩くと意外に土が入るものです。どこまで入るか、まるで詰め放題にチャレンジのようです。最後にピンセットに付いているヘラの部分で土をならして完成です!

【では、ご自分で】

皆さん、ご自分の桜を植え替えてみましょう~ となりましたが、見るのとやるのは大違い。「マジか!」と焦らなくても大丈夫です。インストラクターという強い味方が手助けしてくれます。

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 △網を止める針金の曲げ方をインストラクターの手元を見ながら一緒にやってみました。

f:id:katsuo_24:20180311135806j:plain時間の都合でなかなか慌ただしい作業になりましたが、皆さん無事に植え替え完了できました! 

 【休息の場所へ】

 受講生の方々は実習の後、それぞれ自分が植え替えした河津桜の鉢を大切に抱え、培養所に運びます。 

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植替えした後は、たっぷり水をあげます。鉢底から最初は濁った泥水が流れますが、これが透き通ってくるまで水をあげます。泥水が溜まると土が固まり、腐ったり病気になったりしてしまうので、水はたっぷり与えます。

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ちょうどこれから開花の時期ですが、植え替え直後は樹にとても負担がかかっている状態なので、この培養所で盆栽美術館が3月の最後の講義まで預かってくださるとのこと。その間に自宅で受け入れ態勢整えたいですね。3/10以降は持ち帰ることができるとのことでしたので、ご自宅で早速鑑賞されていらっしゃるでしょうか? 

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 △初回の実技で手入した五葉松の盆栽(左奥)と今回植替えした河津桜の盆栽

 

【おまけの疑問】

 なぜ植え替え必要なの?と思う方もいるでしょう、そりゃそうですよねー。ズボラ派の私も、面倒なことはやらずに通り過ぎたいところです。

ちょうど盆栽の特集番組を見て知ったのですが、盆栽は小さな鉢の中で日々成長を続けています。そのため、何年か経つと根が鉢の中でパンパンになってしまうのです。生きている証拠ですね。伸びた根を切ることで、新しい根が生えてきて、成長も促されるようです。盆栽の不思議な魅力を科学的に検証したとても面白い番組でした。

 インストラクターの先生のお話では、水をあげたときに染み込まずに溜まってしまうようになったら植え替え時期とのこと。大体2,3年に一度くらいのペースだそうです。

てなわけで、私も自宅の盆栽ちゃんの植替えそろそろやってあげなくちゃ。

 

【お知らせ】

このステキな盆栽アカデミーの初級コースが本年度も開催されます!募集期間は3/21(水)必着です。ぜひ盆友になりましょう~!