森の散策で見つけた半端もの
盆栽の小さな木々たちから出るフィトンチッドでは仕事漬けで毒された私の体力を回復できるだけの量が放出されないため、自分が移動して森に出かけてしまいました。そして、そこでは、完成形ではない色んな半端の生命力を見つけました。
△雪が残る八ヶ岳
【ダイナミックな生命力】
でっかい樹木はやはりダイナミックな力が宿っています。赤松の木肌から出ているのは松脂(まつやに)でしょうか、家の盆栽からこんなん出ちゃったらちょっとヤダナーと思いますが、自然観察は盆栽育てることにもきっと役立つと思いながら観察しました。
▽こちらは同じく赤松に付いたウメノキゴケ。梅の木じゃないけどね。
ウメノキゴケはよく見かけますが、この苔は空気が綺麗な場所でないと付かないそうですね。さすが高原、デトックス効果期待できそうです。赤松の樹皮も見事ですね。この樹皮に我が家の盆栽ちゃんが到達するのは何十年先でしょうか。。(またもや遠い目)
そして何と言っても、今回驚いたのは、この蔦(つた)?もう、蔓(つる)と呼ぶには太すぎて、絡みつかれている松?と同じくらいの太さです。
バックに写る家からサイズ感が分かると思います。しかも蔦に苔まで生えて、風格ありすぎます。キングオブ蔦!じっくり観察したかったのですが、信号待ちの車中からだったので余裕ございませんでした。残念。やはり、絡みつかれた樹木は根元に穴が開いていることからも分かるとおり、命わずかでしょう。
【かわいらしい生命力】
山の上では、ちょうど春まっさかりで、山桜が満開でした。とはいえ、例年より2週間くらい早いようでしたが。自然の山桜は人の手で作られたソメイヨシノや鑑賞用の桜と違って花も小さく可憐です。それでもまだ緑が少ない森の中でひっそり咲く姿は奥ゆかしく、ぽっと暖かさを感じます。
お次はこれ、一瞬何かと思いましたが、恐らく完食後の松ぼっくりです。犯人はきっと愛らしいリスさんです。この後でしっぽがふさふさで、おしりプリプリのリスさんを近くで見かけましたが、あまりのすばしこさにカメラ準備も追い付きませんでした。
それにしても綺麗に食べますねー。私が食べるトウモロコシの完食後のようです。
【生まれたての生命力】
足元を探すと、冬を越したであろう小さな木の芽がちょこちょこ顔を出しています。この付近、冬は雪が積もっているはずなので、きっと昨年芽吹いたものでしょう。小さいので見分けがつきにくいのですが、近くにある木から判断して、恐らく赤松ちゃんと白樺ちゃんです。すくすく育って立派な森の木に成長してください!
【おいしい生命力】
見つけました。天然タラの芽です。私は子供のころから山に馴染んでいるため、自然に生えるタラの芽もわかります。でも、山菜取るときには、所有者にお断りするのが礼儀なので、きちんとお断りしていただきました。やっぱり天ぷらです。春の香り、いただきましたー!
【宿る生命力】
これは、数年前から時々見かけて気になっていた木についた緑のボールです。(色が綺麗に写っていません。ごめんなさい)写真では1つですが、木によってはこの緑のボールがいくつもついて、まるでクリスマスの飾りのように見事に飾られています。鳥の巣ならば、枯れた小枝でできているはずなので、緑が生い茂るボールというのが不思議でした。
これは宿り木(やどりぎ)だそうです。現代はネットで何でもすぐに調べられるので便利ですね。
【おまけ】
森の散策をしていると、多くの野鳥のコーラスがあちこちから聞こえてきます。なかなか近くで撮影できませんが、ちょうど捉えることができました。さて、どこにいるでしょう?
△画面を9分割すると、一番上の段の真ん中に小さく写っています。ヤマガラちゃんです。鳴き声は日本野鳥の会のサイトからどうぞ~